西田さんの波紋は大きく、これだけ各方面で真剣にこの話題について議論を広げるきっかけを作ったという功績は大きいと思われる。今まで誰も(怖くて)言い出せなかったテーマをガツンと言ってくれた気がする。
皆が何を怖がって、今まで誰も言い出さなかったのかははっきりしている。「言いだしっぺの法則」を皆が理解してしまっているからだ。「ならお前がやれよ」との返答がくることが事前に分かっているから、言い出せないのだ。これは害でしかない。言いだしっぺの法則は、意見を消極的にしてしまうのだ。
極東の島国の多バイトなblogで意見を表明したところで、本人に通達しなければ事態は何も変わらないだろうが、一通り20くらいのblogサイトを見て回り、皆の見解を読ませていただき、自分的には大変いい勉強になった。西田さんの投げた投石の波紋は良い意味で大きかったと思う。皆さんのblogから適当に見解をピックアップしながら自分なりにまとめてみるとこういうことだ。
・アマチュアでもドキュメントは大事だ。(プロなら言うまでもなく。) 使い方の分からないソフトは使ってもらえないか、あるいはいずれ使われなくなってしまう。 ・オープンソースは分業作業だ。やりたい人がやる。必要な人がやるの法則。 ・楽しいことはやりたい人が多い。面倒なことはやりたい人が少ない。 ・ドキュメントを書く作業は面倒くさい。いうなればキャンプでの皿洗いのように、 自ら進んでやりたがる人はあまりいない。 ・ならばドキュメントの面倒を和らげよう。 ・ドキュメントを書くコストを下げれないか。 ・日記ツールのおかげでWeb更新は楽になった。たとえば日記以外のコンテンツを 更新しなくなった人が多い。ツールによって更新コストが下がったということだ。 ・現状Wikiで情報を集めている人はいるが、自分用と割り切ったものだから情報が発散してしまう。てことはだ。たとえば西田さんの指摘にもあったmanを整備するというwikiを立ち上げたらどうだ。2chあたりで名無しプロジェクトでmanを殺伐と整備するスレッドが立ち上がったら一週間くらいで整備できるのではないか。 とか考えてみた。言いだしっぺの法則とは言わないでください。
さて、そんな昨今、本当に偶然だけど、大須のタケイ無線さんに2人組みのかわいい女の子達がなにやら電子部品を探しに来ていた。美術作品にLEDをつけて光らせたいようだ。店のおじさんがなるべく簡単に工作できるよう定電流ダイオード+LEDの回路を教えていた。
先日エンジニアはどうやったら育つかのような事を書いてみて、miwaちゃんから自分はどうだったのかを振り返ってみたら?とつっこっみを頂いた。そういえば・・と今気がついたんだが、僕には師匠がいてくれたなぁ。小学校のときの近所のおっちゃん。高校のときの先輩と、考えてみれば師匠に恵まれたなと。「師匠ここわかんないんすけど」と聞きまくって食い下がっていろいろな事を教わった。。。例えばユニバーサル基板の裏面の手配線にどんな銅線を使ったらよいか、どこで売ってるかなんてどの本にも載ってない。いや探せば載ってるのかもしれないけど、師匠がラッピングワイヤの.32使い、半田ゴテの熱で被覆をむく事を目の前でやってみせてくれたりしてくれて、一つ一つ覚えて行ったように思う。
そんなわけで、次世代に伝えるなんて大げさなことじゃないけど、少なくとも電子工作をやってみたいとまじめに思って、自腹を切って部品を買ってく姿を見たら、少しでも教えてあげたいなぁという気持ちになったわけです。特に最近この日記でもそういう事を書いていたしので、タイミングがちょうどそんな感じだったのです。
ほらほら、そこの人たち、ナンパしたとかいうなよ。いや、もちろん
考えてみればダンスも同じことで、右も左も前も後ろも分からないところから師匠が基本ステップを教えてくれたわけだ。もちろんレッスンに通ってだけどさ。ダンスも師匠に恵まれてたなぁと思う。感謝してます。
でも電子工作入門教室じゃぁビジネスにはならないだろうなぁ。