トップ 最新 追記
2003|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2009|02|03|06|07|10|11|12|
2010|01|02|03|04|07|09|10|11|12|
2011|01|03|04|05|06|07|08|10|
2012|01|06|08|09|10|12|
2013|01|02|03|04|07|09|11|12|
2014|01|03|04|05|06|09|
2015|04|
2016|01|08|
ここは旧えびめもです。えびめも2に移行します(2016/12/1)

2012年09月04日

組込みLinuxによるネットワークプログラミング技術

ご案内いたします。
2012年11月01日(木)〜11月02日(金)
高度ポリテクセンター(幕張)
http://www.apc.jeed.or.jp/seminar/course/12semiE027.html
講師担当は海老原です。どうぞよろしくお願いいたします。

2012年09月17日

2012-09-17(月)敬老の日祝日 富士山登山レポート

このページは次回の自分や富士山登山を計画されている方の参考のための記録です。
といっても、それほど熱心ではない素人の山登らーが適当に書いている日記ですのであしからずお願いいたします。ルートに関してはこちらのサイトが詳しいです。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/fujisan/fuji-f.html

まず結果から。概略タイムテーブル
39歳男性。単独
深夜 富士宮登山口(新五合目/2400m)駐車場到着。車中仮眠
06:00 起床、朝食、準備
06:40 登山開始
07:40 新七合目。朝食おにぎり
10:27 九合目「万年雪山荘」
11:40 富士山頂 浅間大社
12:00 最高地点 剣ヶ峰(3776m)
12:56 下山開始
15:50 富士宮登山口(新5合目)駐車場に到着
登りが5時間。下りが3時間でした。一般的なコースタイムは休憩含めず登り5時間/下り3時間だそうです。今回ほとんど休憩しなかったのでコースタイム通りでした。
富士山のシーズンは7月初旬~9月第一週まで。9月16日はシーズンオフで6合目より上の全ての小屋は営業を終了しているし、登山道は冬季閉鎖中。人にはお勧めはできません。なので同行者はナシ。単行。

気象状況



九州地方に940hpaの強力な台風があり日本海には前線が停滞している。その前線に向かい南からの湿った風が吹き付けている。静岡県では海からの風が陸に当たり、時折猛烈な豪雨が降っている。要するに、山に向かう状況ではない。

行程の記録


名古屋→新東名富士IC→西富士道路(無料)→富士山スカイライン(無料)→富士宮新五合目駐車場(無料)
新五合目駐車場に向かう山道は深い霧。駐車場状況はおよそ半分が閉鎖。残りの半分で駐車率8割程度。空きはすぐに見つかった。夏場は駐車場が満車になり来た道を下りながら路駐できるスペースを探すことになる。何キロも戻ることもあるようだ。
私の車はハッチなのでシートを倒してエアマット敷けば一人なら足を延ばして寝ることができる。外は霧が深く雨も激しく降っている。車の中はテントと違って雨漏りや浸水の心配はないが天井を打ちつける雨音が激しく不安が募る。

(一人用の立派なベッド)
それでも深夜から御来光目当てに登山を開始するパーティがいて、土砂降りの豪雨の中ヘッドライトを付けて登ってゆく。 私の技量では無理な状況である。とりあえず寝て、明るくなってから様子を見て考える事にする。

(おやすみなさい)
新五合目の状況確認: 売店は冬季閉鎖、トイレは開いていて使用可能。

起床(06:00)


就寝が遅かったので予定を1時間後退。天気は霧、雨小降り。
支度して出発しているパーティがちらほら。とりあえず行ける所まで行くことにする。出発地点の気温は10度。前日のアメダスのデータでは山頂気温は0度~8度。冬支度をする。
インナーはユニクロ(お世話になってます^^ )。ヒートテックのTシャツ半袖と長袖を重ね着し、フリース。ズボンは軽量のランニング用ナイロンズボン。その上からカッパズボンを重ね着。靴下も2枚重ね。一応、毛糸の帽子(←これはすぐにびしょ濡れになり全く役に立たなかった)。
PRIMUS(携帯コンロ)のガスは持ってきたのにヘッドを忘れて火が使えず。コーヒー沸かそうと思ったのに。背負う荷物が減ったと前向きに捉えることにする。

出発(06:40)

登山口をはいってすぐのところに 環境省が二億円かけて作った というハイテクトイレがある。その名も「コスモエース」という。そのネーミングと "kosumo_e-s" というスペリングに突っ込むだけで10分を要するが、実力はすごいので紹介しておく。kosumo_e-s さんすごい。

http://homepage1.nifty.com/kosumo_e-s/fujisan-6.htm
http://homepage1.nifty.com/kosumo_e-s/fujitoire.html

立ち寄らかなったが使用可能だった。

6合目小屋:10月まで営業中、宿泊可能との看板あり


6合小屋の隣には冬季閉鎖のバリケード。
バリケードの写真は撮らなかったので静岡県ホームページから引用
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-000/topics/mt_fuji_road.html

公式にはこの先は登ってはいけない事になっている。が、実際にはバリケードの右側からスルスルっと抜け道がある(足跡トレースの事)。
「バリケードを突破することは違法」だが富士山そのものは公共の土地なので一歩登山道を外れて回り込むのは違法ではない。ということらしい。
この状況を見て引き返す人もいると思う。ある意味正しい。この先は立ち入り禁止区間である。営業している小屋は何一つない。何も手に入らない。雨宿りするところもない。トイレも無い。そう、この先に進むのは全て自己責任であり、死んでも知らんぞとの圧力がのしかかる。

7合目 (08:00頃)


夜行組の下山とすれ違う。聞いたら御来光は見えたとのこと。天候が回復してくる。ときどき下界も見える。相模湾が綺麗に見えた。風の音だけが響く。

時折霧が晴れて上の方が見える。見えてしまうとまだまだ先だなぁと絶望感がわいてくるが霧中よりマシか。

8合目(09:40)


軽くガスがかかる。全ての小屋は冬支度して完全に閉じている。夏季はここにはベンチがあるのだけど雪に備えて撤収されている。

9合目(10:30)



人は少ないけど完全に無人というわけではなく、小屋周辺では休んでいる人もいる。ペースが近い人とはよく会う。若くてかわいい女子(単行者)が山おっさん達の人気者になっている。

魔の9合目。地獄の入口。ここまでは序盤で、本当の富士山との戦いはこれから始まる。この辺から高山病との戦いになる。

山頂の直下は飛ばされそうなほどの猛烈な吹上の風で、霧中、晴天、霧中、晴天が目まぐるしく変わる。ガス(雲)が次々と湧いては超スピードで襲ってくる感じ。

富士山頂 浅間大社(11:40)


到着


心配していた高山病は今回は大丈夫で、頭痛は我慢できる範囲だった。

本当の最高峰、剣ヶ峰はもうちょっと上にある。富士山測候所のレーダードームがあった場所だ。
地図上の距離はたったの500m。近いように見えるがこれが遠く感じる。高山病と酸欠でへろへろになっていると剣ヶ峰への急騰は「2歩進んで10秒休む」ペースになってしまう。
浅間大社の脇の風が防げる場所でコンビニおにぎりを食べていたら、単行のガイジンさんが「peakまで行ってくるから荷物を見ててくれないか」という。「走って行ってくるから」というので見ていたらマジでダッシュで走って行った。すっげ。剣ヶ峰にダッシュでかけあがれる人って 自衛官くらいしか 見たことないのだけど、彼はアスリートなんだろうな。5分もしないうちにサンキューと戻ってきた。世の中にはすごい人もいるものだ。

山頂に誰かいた?と聞いたら数人いたとの事(ちなみにネイティブじゃない英語の話者)。

ということで風が強いんで今回は剣ヶ峰はやめとこうと思ったんだけど、行ってみる事に。

お鉢


「お鉢巡り」したことないです。

というわけで山頂(12:00)



来てよかった! すばらしい眺望! 遮るものがない空間の広さ! しかも一時無人になり孤高の一人ぼっち。なんて気持ちがいいんだ。

(この瞬間だけ)日本一の男になった! と自己満足に浸る。

山頂の大パノラマのムービー




下に見えるのがさっきの浅間大社。500mと言われればそうなんだろうけども。遠く見える。

天候悪化してきたので下山開始(12:56)

「あたまを雲の上に出し」
で歌い始める童謡ふじのやま。
「四方(しほう)の山を見おろして、かみなりさまを下にきく、ふじは日本一の山」
と続くのだが、まさに「雷さまを下に聞く」状況になった。眼下の雲からドーン、ドーンという激しい音と地響きが伝わってくる。その中に向かって降りていかなければならない。かーなーり怖い。富士山は単調な斜面だから雷が襲ってきても避ける所がない。とはいえ襲ってきた雷を避けるなんてドラゴンボールじゃあるまいし無理なんだから、エイヤで降りていくしかない。

文部省唱歌を作詞した担当の人は富士登山の経験があるんだろうな。でなければこんな状況知る由もない。そして富士山をなめるなというメッセージを動揺にしたためたのだろう。今頃知っても手遅れなのだが。

山頂からの下山道にも「通行禁止」のバリケードがある。禁止と言われても。。。山開きになる来年の7月まで帰れないじゃないか。とか思いつつゲートを抜ける。ピンクの方は先程の若い女性(おひとりさま)。白いイヤホンで音楽を聴きながらマイペースで登山していた。俺は風の音とか踏みしめる土の音とか、鳥とか雷の音(?)が好きなんだけど。

下山は写真がほとんどありません。今回はデジカメを持っていかずiPhoneで撮っていたのですが暴風雨のため、防水じゃないiPhoneは取り出す事が出来なかったのです。

こんな感じ↓防水ガラケーのムービーで撮った様子をどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=YfVRK3b509U

台風の影響で南からの吹上の風でした。登りの時は背中に受ける格好だったが下りでは顔面へ直撃。気温は2度とかで、みぞれ混じり雨が顔面を直撃する。耳が切れそうに痛い。毛糸の帽子は失敗だった。びしょ濡れになって役に立たない。

眼鏡にも最悪でワイパーが必要だ。諦めて裸眼で歩く事にする。普段は銭湯で困るほど視力が悪いのだけど不思議な事に不自由なく歩ける。眼鏡がない事を全く感じないほど。歩くって目だけではなく五感を使ってるんだなと実感する。

下るにつれ雨が暖かくなってくる。気温は一桁のはずだけど、先程までの冷たさは失われ南風特有の暖かいシャワーのように感じられる。耳も目も鼻も、顔全体が富士山の天然水。口を開けていれば十分な水分補給。ペット水いらねーじゃん。

6合目小屋脇のバリケードに戻ってきたとき、ほぼ同時に出発した前述のピンクの女の子と遭遇。あの暴風雨の中、音楽を聴きながらルンルンで? すごいなー。

富士宮登山口(新5合目)駐車場に到着 (15:50)



三連休の最後という事もあり職員の方が駐車場のさらなる部分閉鎖作業を行っていた。私が停めたエリアは閉鎖されるようで、私の車の場所以外はバリアがされていた。職員の方と「どこまで行かれました?」「山頂まで」などと立ち話をした。登山道がバリケードで閉鎖されていても山頂まで行く事はお咎めが無いようである。というのも駐車場は完全には閉鎖されないからね。ダブルスタンダードというやつである。

気象庁アメダスで当日のデータを確認



私が山頂にいた12時だけ湿度と気温が下がっている。つまり雲が晴れたってこと。それ以外はずっと霧だった様子。

おまけ


帰りの運転はある意味登山より危険である。下山後にはスーパー銭湯で風呂に入り体を温めて乾いた服に着替えて仮眠をとることにしている。風呂道具も持ってきている。

富士山スカイラインを下って富士宮市内の国道に出たところに大きなスーパー銭湯がある。そこに行くつもりで立ち寄ったが、システムが変わってしまったらしい。温泉付き総合レジャー施設になっていた。

大人
 2,000円/day または
 1,000円/1時間

で風呂入り放題、遊び放題になっていた。1時間では仮眠できないし、2,000円は高い。レジャー施設だろうけども、おひとり様が卓球すると思うか? 卓球代を抜いて1,800円にしてくれよ。と言うわけにもいかず別な場所を探すことにした。

適当に検索して見つけた場所へ。大人700円。営業時間24時まで。レストランやリラックスコーナーもあるという至って普通なスーパー銭湯だ。私のアナログテレビなカーナビに入っていたから、新しいという事は期待できない。

いろいろ微妙なお風呂だった。16種類のお風呂があるらしいが、そのひとつにシャワーがあげられていた。シャワーもお風呂と数えるのか。

前述したように私は裸眼ではよく見えないので初めての銭湯では苦労する。いたるところに3cmほどの段差があるアンチバリアフリーな構造で、健常者であっても足の指に対する攻撃力が高い(水溝と思われる)。

露天風呂に足を踏み込んだ瞬間、おおおっ!と声を出してしまい周囲の人を振り返らせた。風呂底が細かな玉砂利になっていて、心地よいのだ。驚いたがこれは良いアイディア。窮屈な山靴で疲れた足指をマッサージできる。

その他にはバケツシャワーというのがあった。試さなかったけど、バケツがシャワーのように降ってくるのかもしれない。興味は尽きない。

食事亭も話題に尽きない。ご当地ならではの「富士山もり」は理解できるが、冷やし中華(ポパイ)、女子丼AKBというかわいいメニューがあった。Aは「え~び」らしくその時点で軽いめまいを覚え、Kカラアゲ、Bビーフといったボリュームたっぷりなメニューで、全く女子向けに思えないのに自信を持って女子丼という。かといってハートマークでデコっていたりして男性としてもオーダーしにくく、難易度が高い。 名古屋名物「手羽先一郎」もあった。一郎なんていう手羽先屋しらんなぁと不可思議に思っていたが、これが鳥羽一郎のダジャレであることに気がついたのは店を出てからずいぶんと後の事だ。当然ながら鳥羽一郎は三重県の鳥羽出身であって名古屋とは無関係だ。

疲れていたのでサッパリと冷奴を頼んだら一丁出てきた。サービスしすぎ。腹いっぱいになるだろう。

リラックスコーナーで仮眠をしようとしたが親の仇ほど冷房が利いていて湯ざめしてしまった。リラックスしてないで早く帰れと言う意図を察したので退散してSAで車で寝ることにした。結局、車中仮眠が2泊になった。

まとめ的な事

◾シーズンオフ後の富士山は静かなので孤独を楽しむには良い。
◾トイレがないのはリスクが高い。往復で最悪10時間くらいトイレに行けない事を考えての
 体調管理。写真の通りで身を隠すところもあまり無いので、最悪は人に見られてするしかない。
◾天候や体調などで、ダメだと思ったら引き返す勇気。たとえ他の人が上を
 目指したとしても自分とは技量が違うと言い聞かせる事(一般的な事)

おまけ2:高山病について

他の山では高山病になった事がない人でも富士山では高山病にかかるという話はよく聞きます。私も国内第二峰の北岳(3,193m)では高山病にならなかったものの、富士山ではやられました。魔の9合目。地獄の入口。頭痛と吐き気との戦い。高山病さえなければ富士登山もずいぶんと楽なのにと思ったりします。

高山病予防としてはとにかく先を急がない事。特に、御来光目当ての登山では日の出というタイムリミットにせかされて先を急ぎオーバーペースになりがち。同行者がいたりツアー参加だったりすると自分のペースを守るといっても出来にくいかもしれませんが、ヤバいと思ったら少し休んで体を慣らしていくと軽減できるようです。

私の場合、5合目駐車場で少し寝る。これで2400mに慣らします。車中で寝れない乗用車の方や路線バスで来られる方は、登り始めてすぐの6合目の小屋で一泊すれば体が高地に慣れると聞きました。

御来光目当てだと、駐車場到着後に徹夜登山をするか、もしくは9合目あたりの小屋で一泊することになりますが、いずれにしても低地から3000mオーバーまで一気に高度を上げてしまうので体が慣れず高山病になってしまう、と聞きました。

下で一泊するか、御来光を目指すか、悩ましいところですが前者の方が圧倒的に体は楽です。

だからこそ、御来光は素晴らしく苦労の価値があるんでしょう。


↑ 前回御来光チャレンジでイマイチ失敗したときの写真。晴れ渡った御来光が見たいものです。