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2016年08月24日

BRM213 松阪200 ブルベデビュー

何にでも初めてはあるだろう。始めなければ始まらない。ブルベに申し込んで2ヵ月がたった2016年2月13日。JR松阪駅で朝6:30ブリーフィング。7:00出発。6:00には到着しておこうと思う。今までの練習で200kmは走れるようになったので完走できる自信はあったけど緊張がやまない。前夜布団に入っても寝付けなかったので深夜のうちにクルマで松阪へ移動し車中泊を選択。しかし結局クルマでも寝付けなかった。


6:30 ブルベカードが配られてブリーフィングが始まる。気温は10度前後と2月にしては暖かい。湿った風が入り込み午後から100%の降水確率だ。約半数の人が出走キャンセル(DNS; do not start)を選択したらしい。 ということは、ここに集まった人たちは「雨上等」なヘンタイさんばかりだ。

朝7:00になり、車検の列に並ぶ。前照灯、尾灯、ベル、ヘルメット、反射ベスト。規定通り装備していることを確認してもらってブルベカードにサインをもらい、いよいよブルベがはじまる。


スタートして50m。最初の角を曲がったところでタイヤに空気を入れていない事を思い出す。しまった。車にポンプが積んであって出発前に入れようと思って忘れていた。50mで気が付いてよかった。これが3kmほども進んでいたら、そのまま行くか戻るか悩んでいただろう(パンク修理用の携帯ポンプは備えてあるが)。すぐに駐車場へ引き返してポンピング。車の鍵を探すのに焦り、しまうのにも焦って5分のロス。再スタート。もう誰もいない。いきなり独りぼっち。最初くらい追おうと思ったのに。

僕をブルベに誘ったK氏もいた。当然スピードが違うが最初の数キロくらいは追うと思っていた。K氏には今日はもう会うことはないだろう。開始10秒でまさに瞬殺だった。しょんぼりだ。仕方ない一日は長いと思いながら走っていると初期点検のため停車している人が数名。雨が早くもパラパラと降りだし、レインウェアに着替える人もいて、ほどなくして後方の列車に合流した。

おおー、やっぱり楽だ。一人目より二人目、二人目より三人目。後ろになれば空気の流れができて、ギア2段ほど楽になる。集団走行自体、このときが初体験だった。


平地ではトレインだが登りになると脚の差で集団がばらつく。いつの間にか前後が離れて一人になっていた。

200kmブルベでの制限時間は13時間半以内。途中数か所のチェックポイント(PC: Point de Controle 仏語)で足切りのclose時刻が定められている。PCは主にコンビニで、レシートの打刻時間で制限時間内での通過を証明する。


47km地点最初の通過PC到着。良かった。参加者がたくさんいた。よく見るとK氏が出発するところだった。あれ? なんで? 聞くところによるとシフトワイヤが切れて修理した。前輪のハブもグラグラしているので慎重に漕いでいるとのこと。修理時間のロスタイム+慎重に漕いでいるといっても先にいるのはさすがだなと思うと同時に、予備のシフトワイヤと修理工具を持っていることに驚いた。ブルべは準備8割と聞くが、タフに走り続けるってのはそういう事なんだなと勉強になった。

軽い勾配の登りを終えると本日の最高標高地点に到着。あれ、あっけない。これでもう終わり? そんなはずはなかった。海岸線まで標高を下げた後、入江と入江の間にあるup/down区間に突入。登っては下り、登っては下り。今日は標高の高い峠には登らないが、獲得標高が2400mもある。他の参加者を見ていると短い登りでもインナーギアを使っている。無理してアウターで登ることないのか。

賢島の手前で平地になり、久しぶりに表れた信号停車で列車に追いついた。後尾についてちょっと休憩させてもらう。良く見ると先頭を引いているのはどうやらお嬢さんのようだ。速度計を見ると32km/h前後。こっちは後ろにいるから付いていけるけど先頭はきついんじゃないか。軽い上り坂でも30km/hで引く。列車が前後に伸びる。PCに指定されている展望台への最後の坂は激坂だった。坂をアタックする前に食事をしておけばよかった。おなかが空くと力が出ない。ハンガーノックという。

展望台のPCでお嬢に挨拶した。引いていただきありがとうございました。聞くところによるとブルべは月イチペースで200, 300, 400, 600kmの認定を持つSRなお嬢さんだった。パリへは?と聞くと、「600を一度走ったくらいじゃパリは無理です」とのこと。そうなのか。でもお若いからまだ先いくらでもチャンスはありそうだ。


景色のよい展望台でコンビニおにぎりを食べて休憩。いー気分だ。114km地点で6時間。残り制限時間は7時間半ある。トラブルなければ大丈夫。


午後から雨が本降りに。志摩の漁港。車では通れないような路地を抜け、パールロードの側道を通り、景色のよい丘へ連れていかれたと思ったら再び漁港まで標高を下げる。


up/down, up/down。永遠と続く感じ。晴れてたら気持ちいいだろうな。雨だと怖い。ブレーキ効かないし、細い道のブラインドコーナーから対向車がやってくる。急ブレーキ。


パールロードを終えて鳥羽水族館まで来れば、あとは平地だ。信号停車で7-8人の列車に合流した。国道42号線。意外とクルマの多い道を集団走行する。ドライバーから見れば、こんな雨の日に目立つ格好でなんでチャリンコなんだろう?と不思議な光景だろう。信号も多い道でこまめに信号停。先頭から順にハンドサインが出る。止まるときは手を背中に当てて後方に知らせる。僕も真似をした。最後尾だけど。 頑張ってーと歩道から声をかけてくれた女子がいた。先頭を引くAudaxジャージのお兄さんあてだと思うけども後ろにいたおっさんも少しうれしかった。

集団の中頃にどうやら故障車がいるようで、20-25km/hほど。カンパ君が脚を余らせフリーをギーコギーコ鳴らしながらのかなりのノンビリ走行だった。どうやらこの集団はタイムアウト以内の完走を目指す列車のようだ。楽だけど、ここにいたら遅くなる。練習はいつも一人で走っていたじゃないか。

集団から離れて前に出る。とたんに両耳に入ってくるノイズが違う。新鮮で冷たく厚い空気が襲ってくる。ああそうだ、この感じだ。徹夜明けの異常なテンションが手伝い170kmを超えてから30km/h目標に漕ぎつづける。


最終PCのファミリーマート。残り22km。在庫薄いしアイスショーケースは電源切られているし、閉店間際のコンビニ感だった。来年には無いだろう。レシートチェックがpm5:44。休憩を15分とし、pm6:00発と決める。目標12時間のためには、pm6:00に出てpm7:00に到着しなければならない。22kmを60分だとかなり頑張らないといけない。

カップ麺を食べている人を多く見た。体を冷やさないためにカップ麺は良い選択に思えた。塩分も糖分も欲しい。僕はここでもまたおにぎりと温かいお茶。久しぶりのトイレ。雨具を着込んでいたのでずっと我慢していた。

ブルベカードにここまでの通過時刻を書き込み最後の装備チェックをして時計を見ると pm6:05。やばい。5分オーバー。目標12時間は難しくなってきた。暗闇の中へ急いでスタート。ケータイ鳴った気がしたけどごめんなさい、取れません。距離計が200kmを超えた。無常にここで時計がpm7:00。目標時間には間に合わなかったが、無事にゴール地点に滑り込んだ。13時間半以内に200km完走だ。

「Finish時刻」は「受付場所に入った時刻」を自分でブルベカードに記録するとのこと。その時刻を覚えていなかった。目標のpm7:00すぎちゃったので、pm7:01でもpm7:10でも大差ないと思い、「pm7:05くらいだったと思います」、とゴール受付のオダックス近K野さんに言うと、「そんないい加減なことじゃ駄目だ」と注意を受けた。(注;今思えば当然だ)


ともかくもブルベ初挑戦は 後半雨の中で12時間5分 で認定完走となった。これが僕のブルベデビュー戦だった。